3人の子を育てているインコママと申します。
私は息子が生後1ヵ月になった時に完ミ(完全ミルク育児)に切り替えました。
息子を出産してから、胸のトラブルはなくなることなく毎日痛くてつらい思いをしていました。
母乳の量が少なくて赤ちゃんがすぐにお腹が減って泣く、胸が張って岩のように硬くなる、乳首が引っ張られて痛い、乳首から血が出るなどの経験はをしたことのあるママは多いのではないでしょうか。
「もう完ミにしてしまいたい…」
という思いがどこかにあったのですが、WHOと産院が母乳を推奨していたり、健康面・発達・愛情面での母乳神話説があったり、周りからの見られ方を気にしたり、そしてなんかよくわからないプライド?みたいなものが邪魔をしていました。
私が出産した産院でも母乳を推奨していて、助産師さんに何度も母乳の素晴らしさを語られたことを覚えています。入院中から既に完ミにしたい気持ちがあった私は、それを相談するのをためらってしまったほどです。
そんな私でしたが、産後1ヵ月で完ミに切り替えることを決意することができました。
今回は、私が完母から完ミに切り替える決意ができたきっかけ(理由)を紹介します。
今、このように悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
- 母乳の量が少なくて赤ちゃんの栄養面で心配
- 母乳が足りなくて赤ちゃんがいつも機嫌悪くて大変
- 乳首が切れて痛すぎて泣きそう…
- 乳首から血が出て赤ちゃんが飲んでいて心配
- 完ミにしたいが母乳神話説のせいで迷っている
- 完ミにしたいが周りからどう思われるか不安
わたしが完ミに切り替えたきっかけ
まず、筆者である私がなぜ完母から完ミに切り替えたのか。
そのきっかけは、
- 息子が私の乳首を嫌がるようになったから
- 夫の一言があったから
この二つです。
そのうち特に決め手になったのが「夫の一言があったから」です。
息子が私の乳首を嫌がるようになった
息子を産んで最初の2週間は完全母乳で頑張りました。
私が出産した産院は母乳育児推奨のところだったので、とにかく入院中はずっと母乳をあげること、乳首に咥えさせること、母乳マッサージをしてもらうことに時間をかけてました。
ですが、授乳初心者の私とおっぱい初心者の息子の息が合わずにしっかりと上手に乳首を咥えさせて母乳を飲んでもらうことができずに困ってました。
しかも、私の胸はめちゃくちゃ張って岩のように常に硬いのに、あんまり母乳が出ないという悲劇…。
上手に授乳ができないので、息子の空腹と私の練習と母乳生成のために、昼夜関係なく1時間ごとに授乳をする入院生活でした。
入院4日目くらいで「もうミルク育児でいいよ…つらいよ…」と思い、勇気を出して助産師さんに軽く言ってみたところ、
と言われて、特にミルク育児について聞くことはできず、完ミにすることは断念しました。
「赤ちゃんにとって一番の栄養は母乳」
「母乳は愛情を感じられる」
この言葉たちは私にとってストレスでありプレッシャーでした。
そのように感じてしまい、胸が張って痛くて眠れなくても、乳首が切れて痛くても、着たい服が着れなくても、自分の痛みと思いを我慢して、母乳育児で頑張ろうと思っていました。
退院してから1週間、毎日1時間ごとに授乳をして頑張って完母で育てていました。
ですが、母乳の量が足りないからか上手に飲めていないからか、基本不機嫌で泣いているばかりいる息子。母乳だとどれくらい飲めたのかわからないので、ちゃんと体重は増えているのかととても不安でした。
産後2週間検診の時に息子の体重を量ってもらうと、とりあえずは増えているようで安心したのを覚えています。
ただ、この不安と心配と痛みが毎日続くと思うと、気が重くなっていきました。胸の痛みと栄養面での不安、そして寝不足で心から授乳を楽しめなくなっていったほどです。
そんな時に両方の乳首の傷から血が出るようになり、母乳にも血が混ざるようになってしまいました。あまりの痛さと、息子に血を飲ませて良いのかわからず不安になり、とりあえずミルクをあげることにしました。すると…息子はミルクを美味しそうにゴクゴク飲み始めました!
そして、「乳首が痛いから1回母乳はお休み」「胸が張ってないからミルクにしよ」「寝る前はミルク!」という風にミルクの回数が増えていったある日のことでした。
息子が私の乳首を泣いて嫌がるようになったのです。
ちょっと乳首を咥えてちょっと飲んでは顔を背けて泣いて、「これじゃない…!」という風に訴えるのです。何度試しても嫌がるので仕方なく哺乳瓶でミルクをあげてみると、「これこれ!」という風にゴクゴク飲みました。
次の授乳の時も同じように私の乳首を嫌がり、哺乳瓶の乳首は受け入れる息子…。
「もうこの際、完全ミルク育児にしよう」
これが完ミに切り替えようと思った一つ目のきっかけでした。
ハッとさせられた夫の一言
私が「胸が張って痛い…」「乳首が切れた…」と言いながら母乳をあげている時から、ずっと夫は「哺乳瓶でミルクをあげてもいいんじゃない?」と言ってくれていました。
ただ、産院の助産師さんに言われた「赤ちゃんにとって一番の栄養は母乳」「母乳は愛情を感じられる」この言葉たちが邪魔して、ミルクをあげるということに前向きになれませんでした。
と思い込むようにしていました。
きっと変なプライドや理想が私の中にあったのだと思います。また、母乳問題だけでなく育児全般で「こうでなくてはならない!!」という固定概念があったのでしょう。
そんな時に、私の乳首を嫌がるようになった息子。
哺乳瓶の乳首の方が上手に吸えるしたくさん飲めるということはもちろんですが、私の気持ちをもしかしたら察していたのかもしれません。
おっぱいを咥えてくれない息子にどうしようかと悩んでいる私に夫が一言。
その時にハッとさせられました。
そうだ。息子が元気に健康で育ってくれることが一番だ。
勝手に助産師さんの言葉に縛られて、勝手に「こうでなくてはならない」と決めつけて、息子が元気に育って笑顔でいてくれることを二の次にしていたのは、自分。
「息子のため」と思っていたことが、ただただ自分のためだったことに気が付きました。
と、その時から母乳育児だけでなく他の育児全般に対して自分の考えが180度変わりました。
そう、この夫の一言があったから私は完ミにしようと決意できたのです。
「息子が元気に笑顔でいてくれたら良い」
それを気付かせてくれた夫に今はとても感謝しています。
まとめ:ママと子の笑顔が一番
母乳神話説や助産師さんの言葉、周りからの見られた方、固定概念ばかりを気にして一番大切なことを忘れていた私が完ミに切り替えられた二つの理由は以下の通りです。
- 息子が私の乳首を嫌がるようになったから
- 夫の一言があったから
特に夫から「元気に育ってくれたら何でもいいじゃん!」という一言がなければ、「子どもが元気で笑顔に育ってくれることが一番大切なこと」ということに気付くことができなかったと思います。
何が良いとか悪いとかは子どもと一緒に見つけていく。
周りが何を言おうと、私たち家族が楽しく笑顔で過ごせていればそれで良い。
たったこれだけのこともしれませんが、私にとって気付くことは難しいことでした。
正直、最近のミルクは栄養価も高く質も良いので健康面でそこまで気にする必要はないです。その証拠に、現在生後6か月の息子は一度も風邪も体調不良もなく太ることもなく成長曲線の平均まっしぐらですくすく元気に育っています。
そして、完ミにしてから身体的にも精神的にも安定するようになりました。
胸の張りもない、乳首も痛くない、飲んだ量がわかる、着たい服が着られる、夫に預けることができるようになってからは、私の笑顔が増えて育児を楽しめるようになりました。
息子の笑顔も大事ですが、ママの笑顔もとても大事です。
ずっとしんどそうで笑顔が少ないママよりも、笑っているママの方が子どもにとっても家族にとっても幸せなのではないでしょうか。
今回の記事を読んで、完ミに切り替えようか迷っているママが少しでも前向きになれたら嬉しいです。
オマケ
乳首が切れて本当に痛いときは、これ(乳頭保護クリーム)に大変お世話になりました。