妊娠中って出産や産後のことを不安に思いながらも、妊娠中の身体の変化やつわり、食生活などの方が気になってしまいますよね。
私は妊娠中、つわりが酷く毎食後ウッとなって嘔吐したり、逆流性食道炎になって胃液を吐いてしまったり、お腹の張りと胎動が痛すぎたりと、目の前にある心配なことをネットなどで調べる日々でした。
もちろん出産時の陣痛やいきみ方や、産後の生活については不安と心配で少しは調べたり、病院が主催する母親学級で学んだりしたのですが、お産や産後のことは病院から教えてもらえるからいっか!と思っていました。
確かにお産や産後のことについては、病院から教えてもらえたり、産後に経験を積んで子育てについてわかってきたりします。
ですが、私は
誰か教えて欲しかった…
ということが出産中や産後に多かったので、今回は妊娠中に知っておきたかった、いや知っておくべき9つのことをご紹介します。
目次
妊娠中に知っておきたい出産のこと
産む時よりも陣痛の方が痛い
よくドラマや映画で出産のシーンを見ることがありますが、あのシーンを見ると分娩台に上がってからがものすごく大変で痛そうでつらそうに見えますよね。
私はそれを間に受けてしまって、分娩台に上がるまではそこまで大変ではないと思っていました。
しかし、そうではなかったのです。
数時間の陣痛の方が死ぬほど痛かったのです。
陣痛はお腹が痛かったり、腰やお尻が痛かったりと人によって違いがあるそうですが、私の場合は腰が砕け散りそうなくらい、声が出ない痛みが約5時間以上続きました。
陣痛がくる間隔は、10分、7分、5分、3分、1分…と徐々に狭くなっていくのですが、この陣痛と陣痛の間の時間が恐怖でした。
後何分、何秒後にあの痛みがくるのか…また耐えないといけないのか…
とにかく陣痛が痛すぎて早く産みたくて、何回も分娩台に行きたいと助産師さんにすがりました。
実際に分娩台にあがってからは、「陣痛もうむり…早く産みたい…」と心から思いながら、いきむことに集中していたので痛みが麻痺して陣痛ほどは痛くなかったのです。
これから出産を控える方には、何時間も続く陣痛の痛みを耐えるための心の準備が必要です。
応援しています、頑張ってください。
会陰切開は誰でもされる可能性があること
会陰切開(えいんせっかい)とは、出産・分娩時に会陰裂傷を予防する目的に会陰部に切開を加える分娩介助方法の一つ。
(引用:Wikipedia )
つまり、会陰切開とは産む時にあそこを切ること。
赤ちゃんの心音に異常があり、早くお産を終了する場合にされるらしいです。
全員が必要なことではありせんが、割と一般的に行われるようです。
もし切る時にはちゃんと相談してくれるでしょ!
と鷹を括っていた私でした。
しかし、残念ながら、会陰切開をされてしまいました。。。
しかも、特に相談もされず、いきなりザクッと。
ただ、その時は陣痛の痛みといきむことに必死で、局部麻酔が打たれていたおかげでもありますが、ザクッと切られた痛みや違和感は不思議とかんじませんでした。
痛かったのは麻酔が切れた後。
もう普通に座れないくらいに、普通に歩けないくらいに、あそこが痛い!!!!!
それが約数週間ずっと!
しかも生活にも支障が出るくらいの痛みを毎日味わうなんて…
事前に事前に知っておけば心の準備や対策をして入院したのに…
と落ち込みました(笑)
少しビックリしたのが、一緒に入院されていた方に会陰切開されたか聞いたところ、ほとんどの方がされていたことです。
それくらい一般的に行われることなんだな、とその時に知りました。
現在妊娠中の方は、会陰切開はされても仕方ないことなんだ!と思って過ごしてほしいなと思います。
誰かに赤ちゃんの写真と動画を頼む必要がある
陣痛や出産時の痛みに耐えて、ようやく会えた我が子。
ただ、残念ながら産まれたての我が子の写真や動画を自分で撮ることは困難です。
なぜなら、出産した直後、身体は疲れ切って起き上がることもできないですし、胎盤を取り除いたり、会陰切開や裂傷部がある場合は糸で縫合したり、入院の説明を受けたりと、すぐにスマホやカメラを持つことなんてできません。
つまり、人生でこの瞬間しかない産まれたてホヤホヤの我が子の記録は、他の人に託すしかないのです。
立会出産であれば、夫にあらかじめ「たくさん写真と動画撮っておいて!」や「私と赤ちゃんのツーショット撮って」などと頼んでおけば良いでしょう。
立会出産をしないのであれば、病院に行った時にスマホやカメラを助産師さんに事前に渡しておいて頼む必要があります。
私は出産が終わった直後の事を妊娠中に考えられていなかったので、その奇跡的な一瞬を写真や動画に残すということを忘れていました。
幸いにも私が疲れ切って意識が朦朧としていて切開部分を縫合している間に、夫がたくさんの写真と動画を撮ってくれていたので、記録に残すことができました。
助産師さんが息子の体重や身長などを測ってくれている時にオシッコした瞬間を動画で見ることができて、とても嬉しかったです(笑)
奇跡的な瞬間を記録に残すためにも、夫や親、助産師さんなどに事前に頼んでおきましょう!
妊娠中に知っておきたい産後のこと
おっぱいが張って痛くなる
産後約3日後からおっぱいがカチカチに岩のように張って痛くなります。
それは、ちょっと触ったり寝返りをするくらいでイタッとなるほど。
母乳が生成されておっぱいに溜まっていくと張ってくるそうですが、赤ちゃんに母乳を飲んでもらう以外には自分で搾乳するくらいしか痛みを和らげる方法はありません。
入院中は、助産師さんにおっぱいマッサージをしてもらったりして張りや痛みをマシにすることはできますが、退院後はとにかく自分でなんとかするしかありません。
私は、妊娠中に授乳でおっぱいの乳首に傷がついたり、伸びて痛かったり、血が出たりするということは母親学級や周りの先輩方から聞いて知っていたのですが、おっぱいの張りのことは知りませんでした。
と悶々とする日々。
毎日おっぱいの張りをおさえるために保冷剤で冷やしたり、頻回授乳で乗り越えました。
それでも乳首の傷とおっぱいの張りに耐えられず、ミルク⇒母乳⇒ミルク⇒母乳と交互に授乳し最終的には息子がおっぱいの乳首を嫌がるようになったので、産後3週間目で完全ミルク育児になりました。
おっぱいの張りは産後誰にでもあることなので、妊娠中に知っておくべきだったなぁと思いました。
夜まとめて寝ることができない日々が続く
出産直後からまとめて寝られない日々が続きます。
産まれて間もない赤ちゃんは、ママのお腹の中で昼夜関係なく寝たり起きたり繰り返していたので、産まれてからもその生活を数ヶ月間繰り返します。
長く寝ても3時間だったり、起きている間もずっと泣いていたり、抱っこしないとグズグズだったり…という日々が生後3ヶ月頃まで、長ければ半年以上ママパパは2,3時間以上まとめて寝ることができないのです。
この慢性的な寝不足が本当にキツイです。
いつも眠いので、普通の生活や家事ができなくなって笑顔も減って、赤ちゃんのお世話が心から楽しめなくなることもあります。
私は妊娠中、『産後は寝不足になる』と聞いたことはあったのですが、どういう事なのか具体的にはわかってはいませんでした。
毎日、昼も夜も必ず2〜3時間ごとに授乳して、夜は泣いて寝てくれない日もあって、昼もずっと抱っこして、寝れても座って抱っこしながらで…
と、横になって8時間以上寝れる日なんてありませんでした。
そんな毎日がつらくて、笑顔も減っていって息子ともしっかり向き合えなくなっていきそうだったので、生後2ヶ月になった時にネントレ(ねんねトレーニング、赤ちゃんが一人で寝れるようにするトレーニング)を始めました。
ネントレを始めて2週間後、ようやく夜は横になってまとめて寝れるようになり、寝不足も解消されて、笑顔の日々に戻りました!
https://parakeetmama.com/sleep-training-method-twomonths/236/
妊娠中に、あらかじめ『産後はまとめて寝ることができず寝不足の日々が続く』という覚悟を持つことが大事です。
お腹はすぐにへっこまない
約10ヶ月かけて大きくなったお腹。
出産したらお腹の中に入っていた赤ちゃんが出て、お腹が妊娠前くらいにへっこむと思いますよね。
私も産まれたらすぐ戻るものだと思っていました。
しかし、、、
残念ながら、産んですぐは妊娠7ヶ月くらいのお腹にしか戻りません。
普通にぽっこりお腹。
しかも、ぶよぶよの皮膚。鏡を見て絶望します。
助産師さんに聞いたところ、約10ヶ月かけて大きくなった子宮の大きさが戻るのに数ヶ月かかるのと、開いた骨盤が半年かけて元に戻るため、すぐには元の体には戻らないらしいです。
私は産後4ヶ月くらいでようやく元のお腹に戻って、妊娠前の服もキツキツですが着られるようになりました。
産後すぐにお腹はへっこまないんだ!と知っておくことで、鏡を見て落ち込まなくて済みます。
抜け毛が多くなる
産後3ヶ月経った頃、抜け毛が多くなります。
女性ホルモンの関係らしいですが、これが本当に凄い量なんです。
ドライヤーの後の洗面台、朝起きた時の枕、歩いた後の床…
毛がなくなるんじゃないか、というくらい毛が落ちていてビックリします。
現在私は産後5ヶ月目なのですが、こればかりは仕方ないと思いつつ、抜け毛がおさまる日を夢見て過ごす日々です。
自分の毛が大量に落ちていることにビックリしないように、妊娠中に知っておけば良かったなと思っています。
イライラやモヤモヤが多くなる
産後、ホルモンバランスの乱れや寝不足、育児による疲れなどによって、今まで気にしなかったことにもイライラしたりモヤモヤしたりすることが多くなります。
初産の方にとっては、産後のボロボロな身体で慣れない育児をすることと寝れない毎日に身体が疲れてしまいます。
2回目以上の方にとっては、上の子のお世話もしながら赤ちゃんのお世話もしなければならず、身体が疲れてしまいます。
私は妊娠中、産後はホルモンバランスが崩れても、どれだけ寝不足でもイライラしないようにするから大丈夫!と鷹を括っていました。
しかし、実際に息子を産んで子育てが始まると、初めての事だらけで悩んだり不安になったり、授乳がつらかったり、会陰切開の傷が痛かったり、慢性的に眠かったりして、うまく行かないことがあると少しイライラしてしまったり、夫の行動に少しモヤモヤしてしまったりしたのです。
今までなら絶対言わなかったネガティブな言葉や嫌味を夫に言ってしまう自分に嫌気がさしました。
と思った私は、これは『本当の自分ではない!』と言い聞かせて、イライラやモヤモヤしてる時に何かを発言する前に一旦頭で考えてから言うようにしました。
それでも、イライラやモヤモヤを夫や息子など周りの人に出してしまった時は、すぐに謝って、自分を見つめ直して、笑顔を意識して過ごすようにしています。
産後のイライラやモヤモヤは仕方ないことだと思います。
ですが、それによって夫婦の仲が悪くなったり、子供と笑顔で接することができなくなったりすることは悲しいことです。
妊娠中に、『産後はイライラモヤモヤしても、一旦冷静になって自分を見つめることが大事』だと知っていれば、産後すぐから対策ができたのかな、と今では思っています。
我が子はめちゃくちゃ可愛くて愛おしい
色々とつらいことを紹介してしまいましたが、どれだけ身体が痛くてしんどくて眠くてイライラしても、頑張れるのは我が子がめちゃくちゃ可愛くて愛おしいからです。
正直、こんなに可愛くて天使だと思いませんでした。
(親バカでごめんなさい)
産前は、実はあまり子供が得意ではなく、外で子供や赤ちゃんを見ても心から可愛いとは思ってはいませんでした。
(申し訳ないです)
ですが、こんな私でも産まれたてホヤホヤで血がついてて目が開いていないシワシワなおじいちゃんみたいな我が子を見た瞬間、
と心から感じたのです。
その感情は成長と共にどんどんと膨らんで、今では息子に恋してるのではないかと思うくらい溺愛しています。
それくらい我が子は可愛いのです。
妊娠中に子育てについて色々な心配をするとは思いますが、我が子への愛があればどんな不安も痛みも乗り越えられちゃいます。
まとめ:妊娠中に知っておけば焦らないことが多い
今回の記事では、妊娠中に知っておきたい出産・産後のことを紹介しました。
既に知っていることもあったかしれませんが、どれも妊娠中に知っておけば産後に焦ることはありません。
事前に知っておけば、どうしたらその痛みやつらさを楽にできるのか、ということを妊婦検診や入院中に先生や助産師さんにあらかじめ聞いておくことができます。
皆さんプロなので、ネットや周りの人に聞くよりも正確で一人ひとりに合った対策や方法を教えてくれますよ!
産後、こんなんだとは思わなかった…と落ち込まないためにも事前に知っておくことは大事だなと思います。
今妊娠中の方の参考になれば嬉しいです。
これから出会う我が子との生活を楽しんでください!