と考えたことはありませんか?
就職活動において面接は必要不可欠です。
面接では、もちろんあなたの個性や能力、強みなどを言葉でアピールする必要がありますが、それ以外でも面接官からの印象を左右する大切なポイントがあります。
面接において印象が決まるポイントを知って意識や注意することで、面接での印象を良くしたいですよね。
今回は、面接で印象が決まるポイントと印象をアップする方法を、採用担当だった私がご紹介します。
目次
面接で印象が決まるポイント

第一印象が決まるポイント4つ
面接は通常10~30分、長くても1時間という短時間で行われます。
面接官が就活生に対して感じた最初の印象は、その短い時間の中でリセットされたり、とても良くなったりすることはありません。
最初の印象が最後まで変わることがなければ、その印象のままの評価となります。
もし最初の印象が悪ければ、マイナスの評価から始まるため、とても素晴らしい実績や経験、スキルなどを話したとしても最終的にプラス評価にはなりにくいのです。
つまり、『第一印象』が面接での評価に大きく影響します。
第一印象が決まるポイントは主にこの4つです。
- 身だしなみ
- 表情
- 姿勢
- 声
ほとんど、視覚的・聴覚的なポイントだということをお気づきでしょうか。
実は第一印象とは、面接で就活生が最初に口を開いた数秒で決まってしまうのです。
この4つのポイントを意識・注意して面接に挑めば最初の印象がマイナスから始まることはまずありません。
話の内容だけでは印象をアップすることは難しい
第一印象が決まる4つのポイントを裏付ける『メラビアンの法則』という、人の印象を決める法則があることをご存じでしょうか。
1971年、アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが、言葉によるメッセージと言葉以外のメッセージを比較してどちらが重要か調査した実験結果の本を出版しました。
感情や態度について矛盾したメッセージが発せられたときの人の受けとめ方について、人の行動が他人にどのように影響を及ぼすか
(引用:Wikipedia)
という実験の結果、
【視覚情報】 55%
見た目、表情、態度
【聴覚情報】 38%
口調、話のスピード、声の大きさ
【言語情報】 7%
言葉、話の内容
の割合だったというのです。
つまり、『メラビアンの法則』とは、話し手が「楽しい」と発しながら下を向いて笑顔がなく暗い表情をしていれば、聞き手はその表情や顔、反応を見て「楽しくなさそうだな」と感じる、ということを数値的に導き出したのです。
どれだけ頑張って実績や強み、経験を話しても7%しか影響しないの…?
ってなりますよね。
大げさだと思われるこの実験結果、私は経験上合っていると思っています。
採用担当時代、面接官として500人以上の就活生と面接をしてきましたが、コンコンとノックして扉を開けて面接部屋に入ってきた瞬間の見た目、最初に話し出した時の表情や声の大きさ、話し方によって瞬時にその人への印象が私の中で決まってしまうことがほとんどでした。
そして、早々に決まってしまったその印象がくつがえされる(プラス⇒マイナス、マイナス⇒プラス)ことは2割もないくらいだった記憶があります。
もちろん輝かしい自己PRや素晴らしい実績やスキルを話してくれる学生さんが多かったのですが、面接が終わった後、話してくれた内容が頭に残ったのは1割程度で残りの9割は見た目や表情、声の大きさ、態度などでした。
つまり、メラビアンが唱えた法則が、私の経験でも同じような結果になったのです。
面接で印象をアップさせるには、話の内容を良くするだけでは難しいということがわかっていれば、他の部分も良くしようと思いますよね。
では、次の章では第一印象を決める4つのポイントについて具体的な対策・注意点を紹介します。
ちなみに見た目とは、美人・イケメンなどといった顔のことではありません。
女性であれば化粧によって印象が変わることはありますが、「顔が整っているから」という理由だけでは印象がアップする訳ではありません。
服装や髪型など目に見える部分を、周囲の人が見た時に印象がアップするように意識することが大切です。
第一印象を決める4つのポイントの対策・注意点

第一印象が決まる4つのポイント
- 身だしなみ
- 表情
- 姿勢
- 声
この4つのポイントについて具体的な対策・注意点を箇条書きで紹介します。
①身だしなみ
・とにかく清潔感!これが本当に大事。
・靴はピカピカじゃなくても大丈夫だが、傷だらけはNG。
・服装はスーツでも私服でも、ヨレヨレで汚れが多いのはNG。
・髪が寝起きのようなボサボサで枝毛が多すぎるのはNG。
お辞儀した時に、髪が落ちてこないようにする。
・男性は髭を剃る。女性はナチュラルメイクを心がける(業界による)。
ビジネスのシーンでも、普段の場面でも、周囲の人があなたを見た時に不快に思ってしまわないようにすることが、印象を下げないようにするコツです。
身だしなみ=オシャレではありません!
②表情
・明るい笑顔を心がける。
・話す時に無表情だと伝えたいことが100%伝わらないのでNG。
口角を上げて話す。
・伏し目がちな表情は自信がなさそうに見えるので、面接官の目を見るようにする。
面接官は就活生が話している間、表情をよく見ているのでとても大事なポイントです。
自分が話している内容と表情が一致していなければ、表情の方が優先されてしまうので伝えたい内容が100%伝わりません。
普段から自信なさげや不機嫌そうに見られてしまう方は特に表情には注意しましょう。
③姿勢
・背筋を伸ばしてあごをひく。
・椅子には深く腰かけすぎない。
・きょろきょろせずに、面接官の顔・目を見る。
・座る時、男性は足を広げすぎないようにする。
女性は足を閉じる。
・貧乏ゆすりや手足をもじもじするのはNG。
普段猫背の方は少し背筋を意識して面接に挑みましょう。
女性の場合、座る時にスカートが少し上がってしまって足が見えすぎてしまうことがあります。
これでは、面接官が視線を気にしてしまい、話がしっかりと耳に入ってこないことがあるのでご注意ください。
実はこれ、結構あるあるなので女性は座る時にスカートを正すようにすることをおすすめします。
人と話す時に印象が良いと思うことを意識しましょう。
④声
・面接官に届く適切な大きさの声で話す。
ボソボソ話すのはNG。
・緊張で早口になることを防ぐために、普段よりも少し遅めにゆっくり話す。
・語尾まではっきり話して、言い切る。
・挨拶(「よろしくお願いします」「ありがとうございました」など)は、ハキハキ丁寧に話す。
声については4つのポイントの中では、そこまで意識しなくても良いと思います。
普段ボソボソと話す人は注意が必要ですが、それ以外の方は普段通りの声のボリュームとトーンでゆっくり丁寧に話すようにするだけで印象が下がることはありません。
普段よりも少しゆっくり話すだけで落ち着いた大人な印象になります。
まとめ:悪いクセが出ないように!

就活生にとって面接とは、その企業の内定をもらうためには避けては通れない道です。
今回紹介した第一印象が決まる4つのポイント
- 身だしなみ
- 表情
- 姿勢
- 声
は必ず意識・注意しなければいけない、ということではありません。
マイナスの印象を避ける手段である、と考えて意識・注意してみてください。
その方がプレッシャーなく実践できると思います。
面接は絶対避けては通れない道なのですから、マイナスの印象よりもゼロもしくはプラスの印象の方が良いですよね。
もちろん面接は慣れるまで時間がかかり、多少の緊張をしてしまうものです。
全く緊張感がなくヘラヘラしているよりは、多少緊張している方が引き締まった表情に見えてかえって好印象になることもあります。
「緊張しないように」と思うよりは、緊張している場面で悪いクセが出てしまわないように気をつけましょう。
普段から自分が
・どのように周囲から見られているのか
・どんなクセがあるのか
・どんな話し方をしているのか
ということを自己分析や他己分析で理解しておいて、面接で良い部分は活かして悪い部分やクセが出ないように意識・注意すれば印象は間違いなく良くなります。
今回紹介したことを是非、面接で実践してみてください。
印象をアップして合格に近づけることができます。
みなさんの就職活動を心より応援しています。